時間を基にしたスケジュールだけでは、タスクの実行方法を正確に指定するのに不十分なことがあります。CCCには、通常タスクの実行がスケジュールされている時、特定の条件下でタスクの実行を制限する実行条件 を指定できる機能があります。
別のタスクが同じ書き込み先に書き込まれている場合、延期
同一のコピー先ボリュームに書き込む予定でスケジュールされているタスクが複数ある場合、1度に1つのタスクだけがそのボリュームに書き込めるように、他のタスクを待機させるよう設定することができます。この設定を使ってタスクを設定し、スケジュールした実行時間が経過した時、別のタスクが既に同じコピー先に書き込みを始めている場合、CCCはタスクをキューに追加し実行を延期させます。別の実行条件による妨害がない場合、最初のタスクが完了次第、CCCは延期されていたタスクを共有のコピー先ボリュームに書き込みます。
このタスクを実行する曜日を制限する
このオプションを使用すると、タスクを週末のみ、または週末以外にのみ実行するよう制限することができます。このオプションは“週ごと”および“月ごと”のスケジュール設定には適用できません。
このタスクを実行する条件
このオプションを使用すると、1日の特定の時間にタスクを実行するよう制限することができます。例えば、毎時に設定したタスクを午後に実行したくない場合、開始の制限を6pmに、終了の制限を12pmに設定することができます。こう制限することで、タスクは午後6時以降のいつかに開始され、12pmまでには終了します。こうしてタスクが12pmから6pmまでの間は実行されないようにできます。タスクが既に実行中で (例えば、11:55AMに開始された場合)、終了の制限時刻になった時にまだタスクが実行中であれば、CCCはタスクを停止します。
注意:時間制限を設定する前にタスクの開始時刻を設定してください。CCCは、タスクの現在の開始時刻を含まない時間指定を指定することはできません。
システムがスリープ状態の時の対処法
デフォルト設定では、スケジュールされたタスクの実行時に、CCCはコンピュータをスリープ解除します。この設定は、スケジュールポップオーバーの実行条件 から変更できます。4つのオプションがあります:
システムをスリープ解除
CCCはスリープ解除イベントを設定してタスク実行の少し前にシステムのスリープを解除し、タスクをスケジュール通りに実行します。システムが切の場合、このスリープ解除イベントはシステムを入にはできません。
スリープ解除する、またはシステムの電源をオンにする
CCC は スリープ解除する、またはシステムの電源をオンにする イベントを設定して、タスクの実行の少し前にシステムのスリープを解除または電源をオンにして、タスクをスケジュール通りに実行します。
次回システムがスリープ解除されている時にこのタスクを実行
スケジュールされた実行時間が過ぎている場合、スリープ解除の通知と同時に、CCCはバックアップタスクを実行します。この場合、タスクはスケジュールされた正確な時刻に実行されませんが、2時間ごとに起きるmacOSの Dark Wakeイベント (別名 PowerNap、または Maintenance Wake)の間、CCCはタスクを実行できます。夜間にディスプレイをオンにせずにバックアップタスクを実行させたい場合、このオプションは最適です。
このタスクをスキップ
スケジュールした実行時間にシステムがスリープしていない状態の場合にのみ、CCCはタスクを実行します。スリープ解除した時点で、スケジュールした実行時間が過ぎている場合、CCCはバックアップタスクを実行しません。
エラー通知を送信しない
タスクを実行するようにスケジュールされている時、ソースまたはコピー先のボリュームが利用できない場合、CCCはエラーを通知するようデフォルト設定されています。このオプションを有効にすると、CCCはこのエラー通知を抑制します。さらに、エラーが起きた時にメールを送信するようにタスクを設定している場合でも、このオプションを有効にするとメール通知が抑制されます。
このオプションは、ソースまたはコピー先が再接続される時のスケジュール設定には適用できません。というのは、その方法で設定されたタスクはソースとコピー先の両方が存在する場合にのみ実行を試みるからです。
みつからなかったボリュームが再表示されるとすぐにこのタスクを実行
スケジュールされた時刻にソースまたはコピー先が見つからないためにバックアップタスクが実行されなかった場合、このオプションを使用することで、見つからなかったボリュームが見つかるとすぐに、CCCにバックアップタスクを実行させることができます。