macOSのシステムボリュームをApple Software Restoreを使ってクローンするには

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AppleはApple製でないアプリケーションがAPFSボリュームグループ内のシステムボリュームとDataボリューム間の特別なリンクを作成できないようにする欠点をmacOS 10.15.5に導入しました。わかりやすく言うと、 macOS 10.15.5でMacの起動ディスクの起動可能な初期バックアップを作成するために独自のファイルコピー機能を使用できないと言うことです。Catalinaの起動ボリュームのクローンを作成するためのバックアップタスクをCCCに設定すると、CCCはAppleのAPFSレプリケータ (“ASR”)を使って、初期クローンを作成します。以降のバックアップでは、CCCは独自のファイルコピー機能を使い、ソースとコピー先の異なる内容のみをコピーします。

最初のバックアップタスクを設定する際に予測しておくべきこと

APFSボリュームグループ (例: macOS Catalinaの起動ディスク) をタスクのソースとして選択し、コピー先がすでに確立されたAPFSボリュームグループでなく、しかも、そのコピー先に >1GBのデータがある場合、CCCは選択中のコピー先の設定内容に応じて、タスクをどのように続けるか、いくつかオプションを提示します。推奨するのは、1つのボリュームをバックアップタスク専用にしておくことです。というのは、そのボリュームはいずれ起動可能なバックアップを収容するために消去される必要が出てくるからです。

コピー先を消去

このオプションを選択すると、CCCはAppleのAPFSレプリケータを使って、選択中のソースを選択中のコピー先にクローンするようタスクを設定します。タスクを開始すると、コピー先は即座に消去されます。SafetyNetはこの設定には適用されません。ですから、空のボリューム、または、削除されても大丈夫なデータが入っているボリューム (例: 古いバックアップ) が選択されていることを、必ず確認してください。

ボリュームを追加

選択中のコピー先がAPFSフォーマットされたボリュームで、かつ、そのボリュームのコンテナがソースボリュームの完全なバックアップを収容するのに十分な容量がある場合、CCCはコピー先のAPFSコンテナにボリュームを追加するオプションを提供します。このオプションを選択すると、選択中のコピー先は消去されません。代わりに、CCCはコピー先に新しいボリュームを追加して、その新しいボリュームをソースの専用バックアップとして使用します。

データのみのバックアップ

選択中のソースの起動可能なバックアップを作成できない、または作成する必要がない、かつ同時に選択中のコピー先を消去したくない場合は、データのみのオプションを選択できます。このオプションを選択すると、CCCは選択中のソースのデータボリュームをタスクのソースとして選択し、選択中のコピー先は消去しません。このオプションは、既存の暗号化されたバックアップボリュームがあり、それを消去や暗号化しないで使い続けたい場合、便利です。データのみのバックアップは起動可能ではありませんが、これらのバックアップを“移行アシスタント”にソースとして使用することができます(例: データをmacOSのフレッシュなインストールに移行する)。

よくある質問

タスクの実行が始まると、コピー先がソースと同じ名前に変更されました。そして、この“ASRDataVolume”ボリュームとは何ですか?

非常に鋭い方なら、Appleのボリュームレプリケータが動作し始めると、コピー先ボリュームの名前が変わることに気がついていることでしょう。CCCのサイドバーにも追加のボリュームが表示されているかもしれません。これは正常なことです。これらのボリュームは“ボリュームグループ”に集約され、1つのボリュームとして表示されるので、複製が完了すると、CCCはコピー先を元の名前に変更します。

起動可能なバックアップを作成するには、コピー先を消去する必要がありますか?

お使いのMacが10.15.5を実行しているなら、答えは「はい」です。macOS 10.15.5の時点では、APFSボリュームグループのクローンを確立するために、AppleのAPFSレプリケータを使用することが要求されています。SafetyNet機能を利用できないので、バックアップボリュームに他のデータを保管しておくことは適切ではなくなりました。ボリュームを起動可能なバックアップ専用にしておく必要があります。一旦起動可能なバックアップが確立されると、その後CCCは独自のファイルコピー機能を使ってコピー先をアップデートします。

自分のバックアップディスクを他の目的のためにも使用できますか?

はい。APFSボリュームをコピー先のAPFSコンテナに追加して、その新しいボリュームをCCCの専用バックアップに使用するか、または他のコンテンツのために使用することを推奨します。CCCのバックアップとその他のコンテンツが別のボリュームに保管されている限り、これらは同じ物理的デバイスで平和に共存できます。同様に、コピー先がAPFSフォーマットでなければ、パーティションをバックアップディスクに追加することもできます。例えば、HFS+フォーマットされたボリュームにすでにコンテンツが存在する外部ハードドライブを利用している場合、ディスクにパーティションを追加して、その新しいパーティションをCCCのバックアップに使用できます。

初期のバックアップからコンテンツの一部を除外できますか?

お使いのMacが10.15.5を実行している場合は、コンテンツを除外して起動可能なバックアップを作成することは不可能です。初期のバックアップからコンテンツを除外する必要がある場合は、 データのみのバックアップを続けることを推奨します。その後そのバックアップを起動可能にしたい場合は、macOSをバックアップボリュームにインストールしてください

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私のバックアップディスクにはすでに他のボリュームがあります。それらは消去されますか?

いいえ。“{destination}を消去"のオプションを使って続けると、選択中のコピー先 ボリュームのみが消去されます。物理的に同じデバイスにある他のボリュームが影響を受けることはありません。ですが、他のどこにもバックアップされていないデータがあるディスクにバックアップをすることは絶対に推奨しません。それら他のボリュームがまだバックアップされていないのであれば、先に進む前にそのデータをバックアップしてください。

ボリュームを追加しましたが、その追加のボリュームが結局必要なくなりました。削除できますか。

はい。CCCの“ユーティリティ”メニューから ディスクユーティリティ を選択し、削除したいボリュームを選択してください。次に、ツールバーの“–”ボタンを押してそのボリュームを削除してください。

macOSをディスクイメージにクローンする

残念ながら、macOS Catalinaのシステムファイルをディスクイメージファイル (例:sparseimage または sparsebundle ディスクイメージファイル) にクローンすることはサポートできません。ASRのテスト中、ディスクイメージファイルが、ほぼ一杯になっているボリュームに存在する時、ASRとディスクイメージボリューム間の操作に問題があることを発見しました (FB7348548)。ASRとディスクイメージを組み合わせることは、信頼性の高い、安定したバックアップを提供するという私たちの基準を満たしません。

CCCは“データのみ”のバックアップをディスクイメージに許可します。お使いのすべてのデータとアプリケーションのバックアップはそのまま継続されますので、安心してください。また、そのバックアップのコンテンツは移行アシスタントを経由してmacOSのフレッシュなインストールに移行することができます。唯一の変更点は、macOSのシステムファイルがコピー先ディスクイメージにコピーされないということです。

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